能登半島の地震

これまでの研究(地震波速度分布,電気伝導度分布,震源の移動,地殻変動など)により,能登半島の群発地震には流体の関与が示唆されています.しかしながら,流体は能登半島の下だけではなく,2016年熊本地震や1995年兵庫県南部地震など,内陸の大地震の震源域直下にも存在することがわかっています(火山地域も含めると日本列島下の広い範囲に流体が上昇してきていると考えられています).一方で流体が存在していても能登半島のような群発地震が発生する地域は多くはありません.能登半島北東部での活発な群発地震の原因は流体の上昇ですが,その詳細な発生メカニズムはわかっていません.今後もM6クラス(場合によるとM7クラス)の地震が発生する可能性があります.引き続き注意が必要です. プレスリリース

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