モホ面の形状

東北地方中央部のモホ面の深さを反射波や変換波の走時を用いて推定した研究です.修士論文の一部です.日本海沿岸で発生した地震では非常に顕著なPmP/SmSが観測されることが知られており,それらを用いてモホの深さを決めてみようというのが動機です.また,三次元地震波トモグラフィをする際に正確なモホを考慮した方がいいだろうという思いも,長谷川先生,松澤さん(当時の指導教官)にはあったようです.松澤さんが学生時代に作成されたプログラム(紙にプリントアウトされていた)を一から入力してプログラムを作成しました.1-2ヶ月間は入力ミスによるバグ取りを行っていた記憶があります. 私の最初の研究テーマです.

J. Nakajima, T. Matsuzawa and A. Hasegawa
Moho depth variation in the central part of northeastern Japan estimated from reflected and converted waves
Phys. Earth Planet Inter., 130, 31-47, 2002.    LINK