新着論文
- Miyazaki & Nakajima, Flat 410 and 660 Discontinuities beneath Northeastern Japan: Implication for a Sub-Slab Wet Plume Hypothesis, PEPI, 2025. LINK.
レシーバー関数解析によりスラブ下面下のマントル上昇流がwet plume である可能性を議論しています.
- Tero & Nakajima, Seismological Observations on Amplitude-Dependent Energy Dissipation in the Crust and Uppermost Mantle, GRL, 52, e2024GL112427. LINK地殻と上部マントルで減衰の振幅依存が異なる(マントルの方が依存性が大きい)ことを示した論文.dislocationが減衰の原因であることを示唆する結果と考えています. JGR論文の続きです.
- Nakajima & Hasegawa, Semi-constant source radius and variable stress drop of repeating earthquakes: A fluid-invasion hypothesis for earthquake generation, GJI, 240, 591–604, 2025. LINK
繰り返し地震は断層半径がほぼ同じパッチが繰り返し破壊すること,一方で応力降下量は桁で異なる場合があることを示しました.アスペリティでの流体の浸入度合いの違いが原因と解釈しています.
- 投稿中の論文3編(Nakajima:関東地方の地震の巣,Miyazaki & Nakajima: RFの新手法,Kamatsua & Nakajima:能登のリピータ)
【データ公開】
能登半島の三次元地震波速度構造(Nakajima, EPS, 2022)の数値データ DLリンク.
〜地震波で地球を視る〜
地震が起こると地震波が励起され,地球内部を伝播します.地震観測点で観測される地震波は断層運動の情報(震源で何が起こったか),伝播経路の情報(地震と観測点の間の構造),そして観測点直下の情報を含んでいます.
P波・S波の到着時刻や地震波の特徴(波の振幅や継続時間,周波数成分など)から
(1) 震源の位置や断層運動の方向,断層すべりの時空間変化などの震源に関する情報
(2) 地震波速度・減衰構造などの地下の不均質構造
を知ることができます.
地震波を使った解析により,地震がどこで起こったのか,断層はどのようにすべるのか,マグマだまりはどこにあるのか,日本列島の下はどうなっているかなどを調べ,私たちの身近な現象である地震や火山噴火についての研究を進めています.
このページでは研究室活動を中心に紹介していきたいと考えています.
過去の主なお知らせ
2023年5月11日の千葉県南部の地震について
能登半島の群発地震について